神経伝達物質の役割とは何か?

私たちの脳の中には1000億個もの神経細胞があります。この神経細胞はある物質を介して細胞同士が結びつくことによって「思考」「感情」「欲望」といった心が生まれます。
ある物質とは、ノルアドレナリン、セロトニン、ドーバミンに代表される積極的で前向きな伝達物質ですが、もう一方でギャバに代表される消極的で無気力な伝達物質も存在します。私たちがどんな気持ちをつくりだすかは、どんな神経伝達物質をつくりだすかに拠ります。
注意が必要なのは車の運転にもアクセルとブレーキ操作が必要なように、人の神経伝達物質も両方の極でバランスをとらないと暴走してしまうこともあるのです。リズム運動をするとセロトニンの量が増えたり、宝くじに当たると快感物質であるドーバミンが増量し嬉しくなったりしますが、自分自身で意図的につくりだすかぎり自己制御できる範囲ですが、薬物によってつくりだすと依存症を併発し、自分自身で制御するのは難しくなります。運動は脳にとって活性化するための条件といえるほどの豊富な神経伝達物質をつくり出します。